■ディープサイクルバッテリーとは
鉛バッテリーの中でディープサイクルバッテリーと呼ばれるタイプは、略して「サイクルバッテリー」や「EBバッテリー」とも呼ばれます。このバッテリーは深い放電の繰り返しに耐えることができる専用のバッテリーです。
ディープサイクルバッテリーはバッテリーを動力源として作動、稼働する機器に使用されています。
・バッテリーフォークリフト(工場や倉庫等で稼動している電動フォークリフト) |
・UPS(無停電電源装置) |
・ゴルフカート |
・電動運搬車 |
・ターレー |
・スイーパー(電動床面クリーナー) |
・ウェルダー(溶接機) |
・キャンピングカーのサブバッテリー |
・電動車椅子、セニアカー |
・エレキ(ルアーフィッシング、ブラックバス釣りで使うボート用電動船外機) |
言わば鉛バッテリーが動力源となります。
ディープサイクルバッテリーはスターターバッテリーに比べて電極板が厚く、深い放電の繰り返しに耐える事ができる構造になっています。
一般的に知られているディープサイクルバッテリーとして、GSユアサや古河電池のEBシリーズがあります。
その他、ドライバッテリーのオプティマイエロートップ、ディープサイクル特性を持つAGMタイプのオデッセイ、密閉型タイプのコンコルド、G&Yu等があります。
ディープサイクルバッテリーの交換サイクルはバッテリーのグレードや使用環境によって幅があります。
例えば、バッテリーフォークリフト専用のバッテリーは2年未満で交換されている場合もあれば、9年経過しているバッテリーも存在します。
一般的な12Vディープサイクルバッテリーは使用環境にもよりますが2〜3年以内に交換されている場合が多いことでしょう。
■ディープサイクルバッテリーを長持ちさせるコツ
(1)液量管理
ディープサイクルバッテリーも開放型と密閉型に分類されます。
開放型バッテリーの場合、定期的なバッテリーの液量点検がとても大切です。これは、ディープサイクルバッテリーはスターターバッテリーと比べてバッテリー液が蒸発しやすいからです。
この大切なメンテナンスを怠ると、液枯れが原因でバッテリー内部の電極板が物理的に劣化していきます。電極板が物理的に劣化してしまうと、充電しても本来のバッテリー性能を発揮できなくなります。
開放型バッテリーに補水の際は、必ず「精製水」を補充します。水道水を入れてしまうとバッテリーの寿命が短くなるため注意が必要です。
(2)過放電禁止
次に、ディープサイクルバッテリーを長持ちさせるコツとして、機器が動かなくなるまで無理矢理動かさない(放電させない)ことです。完放電を繰り返すと、鉛バッテリーにとって負担が大きいため寿命に影響を与えます。
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